用語集
葬儀の用語集
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【あ行】
- 後飾り・骨飾り
アトカザリ・コツカザリ
火葬場から戻ってきた遺骨を安置する祭壇のことです。 二段か三段の作りにすることが多く上段遺骨を置き、下段には遺影・位牌・香呂・燭台・鈴・線香・花・供物などを置きます。 四十九日の忌明けご納骨までお焼香し故人の方のご冥福を祈ります。
- 位牌
イハイ
故人の戒名・俗名を記した木製の札。 一般的に漆で黒く塗られているものが知られていますが、塗りの位牌が使われるのは忌明け(49日法要)を過ぎてからで、葬儀・忌明け前は白木のものを使います。
- エンバーミング
遺体の保存のために薬品を用いて消毒・防腐処置を施すことです。 主に欧米で行われていた技術ですが現在では国内でも専門業者が同様のサービスを行っています。
【か】 ページのトップへ
- 海洋葬
カイヨウソウ
散骨の一種で、火葬後の遺骨を海に撒いて供養することです。 行うには法律によって定められた条件をクリアしていなければなりません。 専門業者への相談が必要です。
- 還骨勤行
カンコツゴンギョウ
火葬場から遺骨を迎えるという儀式です。 遺族が後飾りの前に集まって読経をしてもらいます。
- 忌中
キチュウ
古来より我が国では、『死』をおそれ、身近に無い方がいい事柄とし、「ケガレ(気枯れ)」と考えて遠ざけて(忌んで)きました。忌中というのは、自分が「忌むべき状態にある」という事を言います。 故人が亡くなったこの期間は、世間対しても諸事慎みます。この期間(49日法要)までが忌中、過ぎると忌明けとなります。
- 危篤
キトク
生命が危険な状態。 会わせたい人には早めに連絡をとるようにします。 3等身までの近親者に連絡することが一般的です。
- 経帷子
キョウカタビラ
死者に着せる衣装で死(に)装束とも呼ばれています。白単衣の他、天冠(三角頭巾)、手甲、脚絆、頭陀袋(六文銭を入れる)などからなりますが、地方や宗派により差異があり、使用しないこともあります。
- 供物
クモツ
菓子・餅・果物など祭壇やご仏前に供える財物のことです
- 香典
コウデン
通夜や葬儀の際、香に代えて故人に供える不祝儀のことです。 香典の金額は、両親や兄弟姉妹の場合約5万円~10万円、祖父母や親戚では1万円~2万円、友人知人・仕事関係などでは5千円~1万円くらいが一般的です。
- 香典返し
コウデンカエシ
香典や供物を頂いた方へのお返しのことで、香典額の半分~3分の1程度の品に挨拶状を添えて返すのが一般的になっています。 もともとは四十九日を過ぎてから忌明けの報告を兼ねて挨拶状と一緒におくるものでしたが、最近では『即日返し』として、葬儀の当日に渡すことが多くなってきました。 香典返しには、お茶・タオルセット・海苔など日常的に使われるものを選ぶのが一般的です。
- 告別式
コクベツ式
遺族・近親者で営まれる葬儀に対して、故人と親しかった友人・知人などが最期のお別れをする儀式です。 現在では『葬儀・告別式』として1つの儀式としているようです。
- 心付け
ココロヅケ
受付や案内などの係りをしてくれた方や霊柩車の運転手など、感謝の意として金品などを渡すこと。 公営火葬場の職員に渡す慣習は、施設規定として受け取らない主旨を施設内に表示してあるので渡すことがない。
- 骨上げ
コツアゲ
火葬後の遺骨を箸で拾い骨壷に納める儀式。 二人一組で一片の骨を挟みあげ骨壷に納めていきます。遺骨を拾う順序は、足から順に頭の方へ最後に喉仏を拾うのが一般的です。
【さ】 ページのトップへ
- 斎場
サイジョウ
通夜・葬儀・告別式などの儀式専用の式場のことです。住宅事情の理由や利便性から、都市部で利用されることが多いようです。
- 散骨
サンコツ
遺骨を粉状にして海や山に撒く儀礼のことです。 海洋葬や樹木葬などがこれにあたります。 遺族に経済的な負担をかけたくないという方が希望することが多いようです。
- 死装束
シニショウゾク
死者に着せる衣装のことで、仏式では経帷子、神式では神装衣・白い小袖を着せるのが一般的ですが、故人が生前に愛用していた衣服を着せることもあります。
- 死亡診断書
シボウシンダンショ
死亡が確認されたら、死亡を確認した医師に書いてもらいます。 これは火葬許可証を申請するための重要な書類になります
- 拾骨
シュウコツ
火葬後の遺骨を箸で拾い骨壷に納める儀式です。骨上げのことです。
- 精進落し
ショウジンオトシ
本来仏教では、遺族は『忌中』の間は肉食を断って精進料理をとることになっており、『忌明け』になって精進料理以外を口にすることを『精進落し』としていました。 現在では葬儀のあとに、お世話になった人の労をねぎらい、感謝する宴を精進落しとしています。
- 生前予約
セイゼンヨヤク
自分の葬儀の内容・費用などを決定して生前に予約をすることです。 遺族に迷惑をかけたくないという場合や、自分らしい葬儀で送ってもらいたいという願望を持った方が増えたことから生前予約は増加傾向にあるようです。 『プレニード』とも言います。
【た】 ページのトップへ
- 荼毘
ダビ
火葬のことです。 荼毘に臥(フ)す、という表現を使います。
- 檀家
ダンカ
その寺の信者になって、お布施や寄付金などを納め葬式・法事を行ってもらう家のことをいいます。 また浄土真宗では門人(モント)といい、檀家からみたお寺を檀家寺、そのお寺に墓地がある檀家は菩提寺といいます。
- 弔問
チョウモン
遺族を訪問してお悔やみを述べることです。 もし訪問が難しい場合は、弔電をおくるというケースもあります。
- 通夜
ツヤ
遺族や知人が集まり、故人を偲びながら一夜を過ごすことです。 最近では半通夜が主流となり夜を徹して行われる通夜は珍しくなっています。 『通夜式』『通夜祭』は儀式を表し、弔問客の多くはこの時間に訪れる方が多いです。
- 通夜振るまい
ツヤブルマイ
通夜に参列した方を酒や食事でもてなすことです。もともとは精進料理を用意するものでしたが、現在では寿司や軽食が用意されることが一般的となっています。
- 友引
トモビキ
六曜のひとつで何をしても勝負がつかない日です。 陰陽道で凶禍が友人に方角と友を引くという意味合いが重なることから、この日の葬儀は避けられます。 友引を休みとする火葬場も多くあります。
【な】 ページのトップへ
- 納棺
ノウカン
遺体を棺の中に納める儀式です。 遺品も一緒に納めることができますが、燃えにくいものは避けなければなりません。
- 納骨
ノウコツ
火葬後の遺骨を骨壷や墓、納骨堂などに納めることです。 お墓に納める場合は『埋葬』と呼ばれることがあります。
【は】 ページのトップへ
- 仏壇
ブツダン
位牌や仏具を安置し、礼拝するための壇。 お寺を家の中に持ち込んだものと解釈することもあるようです。
- 分骨
ブンコツ
2箇所に納骨することをさします。 半分は墓地・霊園に納め、もう半分散骨を希望するといったケースもあります。
- ブレニード
生前に自分の葬儀の予約をすることです。 生前予約。
- 菩提寺
ボダイジ
先祖代々のお墓が置いてあり、檀家の葬儀・法事を取り仕切る寺です。 檀那寺(ダンナジ)と呼ばれることもあります。
【ま】 ページのトップへ
- 枕飾り
マクラカザリ
通夜までの間、遺体を安置した枕元に線香・燭台鈴・香呂などを設けることです。 前飾り(マエカザリ)ともいいます。
- 末期の水
マツゴノミズ
遺体の口元を遺族の手で潤してあげる儀式です。箸に綿を巻いたものや筆を用いてご遺体の口元を軽く湿らせます。 死に水ともいわれますが、以前は死の直前に行われ死の世界に行かせぬようにという願いを表し『呼び水』ともいわれてました。
- 守り刀
マモリガタナ
魔除け、邪鬼をはらうものとして遺体の上に置く刃物のことです。 現在は葬儀社が専用の守り刃を用意しますが、浄土真宗では使用しません。
- 密葬
ミッソウ
社葬などの本葬の前に内々で行う葬儀のことをいいます。 近頃では身内だけで行われる会葬者を伴わない小規模な葬儀も密葬と呼ばれているようです。
- 無宗教葬
ムシュウキョウソウ
寺との付き合いが無い、特定の宗教に属していないなどの理由から、宗教儀式を執り行わない葬儀のことです。 故人の趣味や人柄を反映した『送る会』のような形式が多く、音楽葬などがその最たるものでしょう。
【や】 ページのトップへ
- 湯灌
ユカン
納棺の前に遺体を逆さ水(水にお湯を足す)で拭いて清める儀式のことです。 現在は病院などでアルコールによる消毒が主流となっています。
- 夜伽
ヨトギ
通夜式の後、翌朝まで近親者が交代で祭壇のローソクと線香を絶やさないようにお守りすることです。 しかし近年では無理をせず、就寝することも珍しくありません。
【ら】 ページのトップへ
- 臨終
リンジュウ
人が死に臨むことです。